2009 3月25日(水)はれ
今日は、お天気も良かったので改修中の町家を見学してきました。
「追っ掛け継ぎ」という技法で、古い柱を補強されていました。
古いものを残すには、その良さを壊さないための技術が必要です。
そんな職人さんが少なくなってきているのが心配です。
古いものを生かして、今の時代に合うものにするには、
古い物の良さ、今の物の良さ、両方の良さを知らないといけないと思います。
その、逆の悪いところもちゃんと見ないといけません。
ただ、古いだけで生活に生かされなければ、それは輝きを放ちません。
私も、伝統楽器を演奏していていつも悩む所です。
古典は好きだし、完成された美があると思います。
でも、何を唄っているのかわからないし、興味がなければ退屈してしまうのも事実。
古典の良さは、四季の風景を音と間で表現し、唄ものは、無駄をそぎ落とされたシンプルな詞から読み取る深い心だと思っています。
聞き手側にも、それを読み取る豊かな感性や想像力、美意識があったんだと思います。
私はそれこそが本質ととらえて、自分の表現に受け継いでいきたい。と思っています。
伝統を守ってくださっている方には、本当に頭が下がります。m(_ _)m
私も生涯勉強しながら、伝統から学んだ良さを曲に生かしていきたいです。
昔の職人さんは、目先だけを見ないで、後世に残る物作りをされています。
自分の心に納得のいく仕事。
私も、そんな曲を作っていきたいです。
千年桜の曲が、完成しようとしています。千年の時を経て今を生き、未来を生きる・・・。
いろんな悩みを乗り越えて、一人一人が、自分を生きられて良かったと思える生き方をして欲しい。
そして、自分自身で千年の花を咲かせて欲しい。
そんな、メッセージを込めた曲になりました。本番を楽しみにしていて下さいね♪
by Utakoto | 2009-03-25 19:03 | 雀始巣*スズメハジメテスクウ